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こゆび44

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2008/02/13 15:21 こゆび44

【感想】舞台『恋はコメディ』

~2月9日ソワレ・ル テアトル銀座にて~


どんなに高名な人でも、どんなに権力がある人でも、はたまたどんなにスカした人でも、恋している姿は滑稽なのかも知れません。
かつてフランス中を大騒ぎさせ、今は隠居の身である女怪盗・セリーヌ。セリーヌの妹分であるアンナ。彼女達の弟子にあたる若いハンサムな青年・ギョーム。セリーヌの息子・ピエール、そしてピエールの恋人・ナターシャ。いかにもと言った感じのおフランス(←死語ですかねぇ)な名前のオンパレードだけでも、何故か笑えてしまうのですが、この舞台そのものもコメディで笑わせてもらいました。

「…でも、恋に逃げるのはみっともないし…。」と、今の隠居生活に焦りを抱いているセリーヌ。この空虚感は万国共通のものなのでしょうか…。もう一花咲かせようとするセリーヌですが、自分よりはるかに年下の男性・ギョームに恋心を抱いてしまい…。おまけに妹分のアンナも同じくギョームに恋心を抱いていますから、話はややこしくなるのです。
ギョームへの想いをストレートに表現するアンナと、意地を張っているのかプライドが高いのか、なかなか自分の想いを認めようとしないセリーヌ。もしかしたら女性はこの2つのタイプに別れるのかも知れませんね。
息子のピエールの恋人・ナターシャは、セリーヌとあまり変わらない年代の女性。セリーヌはこの事実に慌て、嫉妬して張り合おうします。ナターシャに初めて会う日、場違いなほど着飾るセリーヌの姿…。滑稽だけど、何となく自分でも覚えがあったりして…(苦笑)。
三角関係、相思相愛、嫉妬、探りあい、騙しあい…色々と縺れる恋の糸。セリーヌとアンナンとナターシャの中高年トリオは、その中でドタバタとしますが、実はこの3人は仕事ではプロフェッショナル。1度は恋に足を引っ張られそうになっても、最後は凛とした姿を見せてくれました。こんな筋の通った女性の姿を見ると、「やっぱり恋に溺れない女の方がカッコイイ~♪」なんて、単純な私は思ってしまうのです…。
浅丘ルリ子さん演じるセリーヌは、年下の女性が憧れるタイプの女性、渡辺えりさん演じる男に惚れっぽいアンナは、同性として安心出来るタイプの女性、秋吉久美子さん演じるナターシャは、恐らく同性から反感を買ってしまうような女性。でもこの3人の女性を見ていたら「こんな泥棒達だったら許せるかも…」なんて不埒なことを考えてしまった私…。いけないいけない…。豪華な衣装を纏った浅丘ルリ子さんの気品がそうさせるのでしょう。

後半はどんでん返しに次ぐどんでん返しで、物語は目まぐるしく展開して飽きさせませんが、今回の舞台、ちょっとマイクを使い過ぎていたような…。役者さん達の声を随分拾ってました。生声の臨場感あるあの感覚が好きな私は、ちょっと残念だったかな…。


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2008/01/04 21:30 こゆび44

【感想】舞台『ビューティー・クイーン・オブ・リナーン』

~12月29日ソワレ・PARCO劇場にて~


幼い頃絵本で見たような暖炉とキッチンがある古びた部屋のセット。照明が明るくなり、これが舞台に浮かび上がった時、“この物語はいつの頃の話なのだろう…?”と疑問を持ちましたが、1990年代の現代だったと知って少し驚きました。
場所はリナーンと言うアイルランドの田舎町。町と言うより村と言った方がしっくりするかも知れません。高い丘のてっぺんにポツリと建っている小さな家に住む母娘の物語。外部から訪れた人達がきっとこんな家を見たら、特に都会から来た者達は「わぁ~、カワイイ♪」と無邪気に言うことでしょう。しかし、隔離されたこの小さな家は、風穴がなくて、住む母娘の苛立ちが吹溜っていました。この家に限らず、リナーンの住民達は皆イライラしているように見えました。住んでいるだけで人の心が荒んでいく…そんな土地もあるのかも知れない…こんなことを感じながら物語の世界に浸っておりました。

70歳になる老母・マグは、40歳の独身の娘・モーリーンをこの家に束縛し、何やかんやとこき使っています。モーリーンも負けずにマグに意地悪、時には虐待をして憎しみをぶつけています。モーリーンにとって“いつかこの家を出て行く”と言うことが唯一の希望になっています。
そんな鬱積した母娘の日々に、ある日モーリーンの幼馴染である男性・パトが現れます。パトの出現によって、一種異様な愛憎によって保たれていた2人の均衡が少しずつ崩れていき…行き着いたところは、結局母と娘の破滅でした。
ごく普通の母親であったら、40歳で独身の娘が結婚のチャンスを掴みかけたら喜ぶと思うのです。そりゃあ一抹の淋しさもあるでしょうが、でもそれより応援する気持ちの方が強いと思うのです。娘の結婚の邪魔をし壊してしまったマグの行為を、独占欲という歪んだ愛の形とも言えるかも知れません。でも、マグが何度か放った言葉「誰が私の面倒をみるのよ!」、この言葉が澱のように私の心に残っています。
ラスト、独りこの家に残ったモーリーンの姿。望んだ通り母親から解放されたのに、私は彼女がもっと不幸になったと思えてなりませんでした。“この家からも町からも母親からも逃げ出すのだ!”そんな唯一の希望すらなくなってしまった今、彼女は何をエネルギーにして生きていけばいいのでしょうか。あのままずっとモーリーンはあの隔離された古い小さな家の中で、マグのようにロッキングチェアに揺られながら独り生きていくのでしょう。一生処女のままで…。
何だか重い作品でございました…。

当初出演予定だった黒田勇樹さんが体調不良ということで降板され、代わりに演出の長塚圭史さん自ら出演されていました(笑)。これはちょっと得した気分になれましたね。恐らく随分と若い役だったと思うのですが、楽しかったです。きっと黒田さんが演じるものとは違った雰囲気になったのだと思います。
主役の大竹しのぶさんと白石加代子さんは、もちろん上手かったです。白石さんのマグはちょっと表情がオカルトぽくて…恐すぎ…。もっと普通でもよかったのではないかと思わないでもなかったのですが…。大竹さんのモーリーン。ちょっと精神的に病んでいる役は大竹さんの十八番(?)ですから、さすがでした。重いテーマでしたが、お二人とも笑いをとることは忘れず。もしかしたら憎悪なんて、それが強ければ強いほど、傍から見ると滑稽なものなのかも知れません。
パト役の田中哲司さん。田中さんはテレビのドラマに出演されているのを見たことがありますが、舞台はこの日が初めてでした。驚くほど素敵でした!映像で見るよりはるかに若く、背が高く…。こんなに違う俳優さんも珍しいのではないかと…(汗)。
出演者はこの4人だけでした。大人数の舞台もそれはそれで圧巻なのですが、こんな成熟した大人の役者さんによる少数精鋭の舞台もいいものです。芳醇な香りを楽しむような…そんな舞台でございました。


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2007/11/13 14:36 こゆび44

【感想】舞台『カリギュラ』

~11月10日マチネ・Bunkamuraシアターコクーンにて~


もの凄い人でした。入場するのにも、プログラムを買うのにもあんなに並んだのは初めて…。これは小栗旬さんの人気なのでしょうかねぇ…。

さて肝心の舞台ですが、正直難しくってよくわかりませんでした…エヘへ^^; カリギュラが求めてやまなかったもの…これまでに私は考えたこともありませんでしたね。不条理などと言うものはこの世界に存在して当たり前と半ば諦め、それと上手く折り合って生きていく方ばかりに気を取られていましたし、不可能なことはどこまでいっても不可能なこと…。何故不可能なのか…と突き止めていく気力もありませんでしたから。「月が欲しい…」どうしてそれを可能にすることが出来るのでしょうか…。
カリギュラはその手段のためなのでしょうか、全てを論理で推し進めていきます。“何となくだけど、漠然と感覚でわかるような気がする…”そんな妥協は微塵もなく、全てを言葉で明確に説明しようとする…まぁこれこそが人間なのでしょうが、でも宇宙界の全ての真理に辿り着くなんてことは、人間にはどうしても不可能だと思います。別に神の存在を信じているわけではないですが、そこに足を踏み入れようと試みることは、何となく人間の驕りのような気もして。そして人間が自分達の領域を超えようとすると、結局は自滅していくものなんだと…ラスト舞台の中央に沈んでいったカリギュラの姿を見て感じました。
物語の中で“苦しみさえも永遠に続くことはない。限界がある…”と言うようなセリフがありました。カリギュラは泣きながら苦悶の表情で訴えていましたが、私はこれを“いいことじゃない”と受け取りました。苦しみや悲しみは永遠に続くわけではない、いつか終わる時がやってきて、心の安寧を得られる日が来る…最高ではないですか。有り難いことではないですかね。多分作者の言わんとすることは全く違うと思いますが、私はそうやって前向きに取ることにしました…。こんな私が、カリギュラの論理がわかるわけない…と感じましたね、ハハハ…。

舞台装置は、後ろが全面鏡張りになっておりまして、それが三面鏡のような角度があるので、役者さんが後ろを向いても横を向いても、表情が鏡に映し出されて客席から見えるのです。なので役者達は気が抜けないでしょうけれど、観客としてはこれは嬉しい限りでしたね。
鏡の他に目をひくのは色とりどりの派手なネオン。この毒々しさがカリギュラなのでしょうかねぇ…。

カリギュラ役の小栗旬さん。正にタイトルロールで、恐らくもの凄いプレッシャーを感じていたのではないかと想像しますが、本当に頑張って務めていました。
皇帝と言うのは、風格はもとより、気品が必要だと思うのですね。生まれながらに備わっている気品。だから食事中にゲップをしようが、半尻を出そうが、3流女子アイドルもどきの衣装でふざけたダンスを披露しようが、それでもどこかに品を感じさせなければ駄目だと思うのです。その点小栗さんは○。“オマエの個人的趣味だろー!”と言われようが、小栗さんには品を感じました~。声もよく出ていて、時折目がイッてしまっていた熱演でしたが、ただ、狂人の笑いや叫びなど、そこら辺はもっともっとやっていいのではないかと…。まだ70%位にとどまっているように感じられました。
小栗さん出演の舞台を観たのはこれが4作品目になります。今回は私にとって今までにない小栗さんを見たような気がしました。何で『タイタス・アンドロニカス』の再演を観賞しなかったのか…と今になって悔やまれます。これからも追い続けたい役者さんの1人です。
小栗さんの他に印象に残っているのは、エリコン役の横田栄司さん。この方は役によって本当にイメージを変えるのでいつも感心してしまうのですが、今回は何とも得たいの知れない気味悪い不思議さがありました。エリコンのカリギュラに対する思いが誠のものなのか…最初は訝っておりましたが、後半に向けてそれがだんだんと真実のものだったとわかった時は心打たれ、私の中でエリコンが愛すべき人物に変わっていきました。

この舞台は戯曲をあらかじめ読んでおけばよかったかな、とも思います。登場人物達が舞台上で繰り広げた論戦を、じっくりと文字で読んでみると、また新しい何かが見えてくるかも知れません。


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2007/10/18 11:28 こゆび44

【感想】舞台『オセロー』

~10月13日マチネ・彩の国さいたま芸術劇場にて~


人を1度疑いだすと、真実の光が見えなくなって底なし沼に落ちていく…そんなことを考えながら観ておりました。有名なシェイクスピア作品です。

結局オセローとデズデモーナ夫婦はお互いをわかっていなかったということになるのでしょうか。オセローはデズデモーナがどんなことがあっても絶対に夫を裏切ることのない女性であったこと、デズデモーナはオセローが人並み(それ以上に)嫉妬深い男性であったこと…。そこら辺をどちらかが一方でもちゃんと理解していたならばこんな結末にはならなかったのではないかな…とも思いました。
オセローがあんなに貞淑と信じていたデズデモーナを、イアゴーの単純な口車でいとも簡単に疑ってしまったのは、どんなに表面では威容を誇っていても、心の奥底では自分の肌の色に対するコンプレックスの塊であったような気がします。“デズデモーナのような美しく若い清楚な女性が自分と結婚するのはどこかおかしい…”と言うような疑問にいつも苛まされていたのかも知れません。
オセローが嫉妬に狂った時に起こすてんかんの発作の場面が印象に残っています。嫉妬の懊悩を目に見える形で表すと、きっとてんかんの発作のようなものではないかと…。私の中にも嫉妬は存在します。ぞっとしました。

オセロー役の吉田鋼太郎さん。この役者さんの芝居は何度も(得にシェイクスピア作品で)観たことがありましたが、今回もソツなくこなされておりました。スキンヘッドの少しコミカルな顔を見せるオセローで、可愛くて(?)哀しい可笑しさが切ないオセローでした。だからなのでしょうか、今回吉田さんは、オセローが愚鈍に見えないようにしたかったようですが、でも…私にはやはりオセローは愚鈍に見えてしまいました…スイマセン…。
デズデモーナの蒼井優さん。最初は若すぎるのではないか?と感じ、実際に前半は何とも子供ぽく、セリフ回しも一人浮いていた(?)ように感じてしまいましたが、後半はもうすっかり蒼井さんのデズデモーナのファンになってしまいました。いわれもない罵声をオセローから浴びせられた時の泣き顔はとても健気な感じが出ていて。デズデモーナは、たとえ世界中の全部の物を引き換えにされても夫を裏切ることはしないと断言する女性です。現実の世界においては、そんな貞節のある女性は皆無だと思うのですが(汗)、デズデモーナならそれもアリかな…と思わせる説得力のある愛らしさでした。
そして今回一番光っていたのはイアゴー役の高橋洋さん。高橋さんがイアゴー役だと知った時“こんな清潔感のあると言うか、優男と言うか…そんなイアゴーがいるのか~?”と全くイメージとかけ離れていましたが、でもいました(笑)。イアゴーが悪の心を吐露する時の低音。しびれましたね~。いかにも悪人と言う感じの役者が演じるよりも、善人ぽい(?)高橋さんのような役者さんが演じる方が、こちらのショックが大きいように感じました。これまでも高橋さんの芝居は何度か観ていましたが、このイアゴー役が私は一番好きです。しつこいですが、本当にしびれました~。

最後になりますが、この悲劇のきっかけとなるオセローがデズデモーナにプレゼントしたハンカチ。なぜエミリア(馬渕英俚可さん)は自分が拾って隠したことをデズデモーナに教えてあげなかったのでしょうか…。エミリアのデズデモーナに対する忠心や友情は何の偽りもない真実だったと思います。なのに、あんなに嘆くデズデモーナを前にしても教えてあげなかった。この矛盾が人間なのでしょうか…。憧れていても嫉妬をする。好きなのだけれども憎んでしまう。
私がエミリアだったらちゃんと教えてあげたかな…?自信はありません…。


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