【感想】舞台『恋はコメディ』
~2月9日ソワレ・ル テアトル銀座にて~
どんなに高名な人でも、どんなに権力がある人でも、はたまたどんなにスカした人でも、恋している姿は滑稽なのかも知れません。
かつてフランス中を大騒ぎさせ、今は隠居の身である女怪盗・セリーヌ。セリーヌの妹分であるアンナ。彼女達の弟子にあたる若いハンサムな青年・ギョーム。セリーヌの息子・ピエール、そしてピエールの恋人・ナターシャ。いかにもと言った感じのおフランス(←死語ですかねぇ)な名前のオンパレードだけでも、何故か笑えてしまうのですが、この舞台そのものもコメディで笑わせてもらいました。
「…でも、恋に逃げるのはみっともないし…。」と、今の隠居生活に焦りを抱いているセリーヌ。この空虚感は万国共通のものなのでしょうか…。もう一花咲かせようとするセリーヌですが、自分よりはるかに年下の男性・ギョームに恋心を抱いてしまい…。おまけに妹分のアンナも同じくギョームに恋心を抱いていますから、話はややこしくなるのです。
ギョームへの想いをストレートに表現するアンナと、意地を張っているのかプライドが高いのか、なかなか自分の想いを認めようとしないセリーヌ。もしかしたら女性はこの2つのタイプに別れるのかも知れませんね。
息子のピエールの恋人・ナターシャは、セリーヌとあまり変わらない年代の女性。セリーヌはこの事実に慌て、嫉妬して張り合おうします。ナターシャに初めて会う日、場違いなほど着飾るセリーヌの姿…。滑稽だけど、何となく自分でも覚えがあったりして…(苦笑)。
三角関係、相思相愛、嫉妬、探りあい、騙しあい…色々と縺れる恋の糸。セリーヌとアンナンとナターシャの中高年トリオは、その中でドタバタとしますが、実はこの3人は仕事ではプロフェッショナル。1度は恋に足を引っ張られそうになっても、最後は凛とした姿を見せてくれました。こんな筋の通った女性の姿を見ると、「やっぱり恋に溺れない女の方がカッコイイ~♪」なんて、単純な私は思ってしまうのです…。
浅丘ルリ子さん演じるセリーヌは、年下の女性が憧れるタイプの女性、渡辺えりさん演じる男に惚れっぽいアンナは、同性として安心出来るタイプの女性、秋吉久美子さん演じるナターシャは、恐らく同性から反感を買ってしまうような女性。でもこの3人の女性を見ていたら「こんな泥棒達だったら許せるかも…」なんて不埒なことを考えてしまった私…。いけないいけない…。豪華な衣装を纏った浅丘ルリ子さんの気品がそうさせるのでしょう。
後半はどんでん返しに次ぐどんでん返しで、物語は目まぐるしく展開して飽きさせませんが、今回の舞台、ちょっとマイクを使い過ぎていたような…。役者さん達の声を随分拾ってました。生声の臨場感あるあの感覚が好きな私は、ちょっと残念だったかな…。
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どんなに高名な人でも、どんなに権力がある人でも、はたまたどんなにスカした人でも、恋している姿は滑稽なのかも知れません。
かつてフランス中を大騒ぎさせ、今は隠居の身である女怪盗・セリーヌ。セリーヌの妹分であるアンナ。彼女達の弟子にあたる若いハンサムな青年・ギョーム。セリーヌの息子・ピエール、そしてピエールの恋人・ナターシャ。いかにもと言った感じのおフランス(←死語ですかねぇ)な名前のオンパレードだけでも、何故か笑えてしまうのですが、この舞台そのものもコメディで笑わせてもらいました。
「…でも、恋に逃げるのはみっともないし…。」と、今の隠居生活に焦りを抱いているセリーヌ。この空虚感は万国共通のものなのでしょうか…。もう一花咲かせようとするセリーヌですが、自分よりはるかに年下の男性・ギョームに恋心を抱いてしまい…。おまけに妹分のアンナも同じくギョームに恋心を抱いていますから、話はややこしくなるのです。
ギョームへの想いをストレートに表現するアンナと、意地を張っているのかプライドが高いのか、なかなか自分の想いを認めようとしないセリーヌ。もしかしたら女性はこの2つのタイプに別れるのかも知れませんね。
息子のピエールの恋人・ナターシャは、セリーヌとあまり変わらない年代の女性。セリーヌはこの事実に慌て、嫉妬して張り合おうします。ナターシャに初めて会う日、場違いなほど着飾るセリーヌの姿…。滑稽だけど、何となく自分でも覚えがあったりして…(苦笑)。
三角関係、相思相愛、嫉妬、探りあい、騙しあい…色々と縺れる恋の糸。セリーヌとアンナンとナターシャの中高年トリオは、その中でドタバタとしますが、実はこの3人は仕事ではプロフェッショナル。1度は恋に足を引っ張られそうになっても、最後は凛とした姿を見せてくれました。こんな筋の通った女性の姿を見ると、「やっぱり恋に溺れない女の方がカッコイイ~♪」なんて、単純な私は思ってしまうのです…。
浅丘ルリ子さん演じるセリーヌは、年下の女性が憧れるタイプの女性、渡辺えりさん演じる男に惚れっぽいアンナは、同性として安心出来るタイプの女性、秋吉久美子さん演じるナターシャは、恐らく同性から反感を買ってしまうような女性。でもこの3人の女性を見ていたら「こんな泥棒達だったら許せるかも…」なんて不埒なことを考えてしまった私…。いけないいけない…。豪華な衣装を纏った浅丘ルリ子さんの気品がそうさせるのでしょう。
後半はどんでん返しに次ぐどんでん返しで、物語は目まぐるしく展開して飽きさせませんが、今回の舞台、ちょっとマイクを使い過ぎていたような…。役者さん達の声を随分拾ってました。生声の臨場感あるあの感覚が好きな私は、ちょっと残念だったかな…。
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