女友達Part3~かなり怖かった彼女~
20・30代の頃、私は一人暮らしをしていました。ある日私のアパートの近くの同い年の女性と知り合いになって、それからお付き合いをするようになったんですね。お互いの部屋を行き来したり、一緒に出掛けたり…。
でもその内に、その女性は毎夜私の部屋に来るようになりました。これには私もさすがに参りました~/0\ 全く自分のことが出来ないのですよ。そして段々と、その女性が私が席をはずしている時に、どうも引出しの中なんぞをこっそり見ているのではないか…という疑念が私の中に湧いてくるようになりました。話の中で“どうしてそんなことを知っているのだろう?”と感じることが余りにも多いのです。実は彼女と知り合った時に、彼女と共にもう1人・年下の女性とも知り合いになったのですが、その年下の彼女がこっそりと、私の私物が覗かれていることを教えてくれました。
ためらいもなくどんどん私の領域に入ってくる彼女に恐怖を感じ、逃げるように暫く実家に帰りました。実家に戻ってよ~く考え、やはり彼女とのお付き合いをやめようと結論を出し、はっきりとその旨を彼女に伝えました。もしこれで何かあったら、そこを引っ越す覚悟は出来ていましたし。
幸い彼女はそれからは私に近づかなくなりました。年下の彼女の方は今でもお付き合いが続いています。後から2人で話していると、例の彼女の身の上話が、2人の間で全く食い違っていることがわかりました。どちらの方にした話が真実でどちらの方が虚妄だったのか…それは今となってはわかりません。あるいは両方にいい加減なことを話していたのかも知れません…。
例の彼女は気さくで誰とでもすぐ親しくなれました。私が付き合いをやめた後も、すぐに新しい友人を見つけては部屋に入り浸っておりました。でも暫く経つと、その人達は皆彼女のもとから離れていってしまうんですね…。
やがて私は実家へ戻り、彼女も何処かへ引っ越したようです。彼女は寂しかったのでしょうかねぇ…。軽い遊び仲間ではなく、本当の親友みたいな存在が欲しかったのでしょうか…。彼女は今も何処かであのように友人を探し続けているのでしょうか…。ハァ…。
