歩く…歩く…。
新しい職場に居る。
私の机の周りには何人かの新しい同僚が座っている。
それぞれ自分の担当の仕事に没頭しているようで、立ったり移動したり…それなりに活気がある。
12時になった。お昼の時間だ。
私は一人事務所を出て、適当なランチ場所を探す。
外に出る。
ここは…銀座なのか…。
喫茶店に入り、昼食を済ませ、事務所に帰る。
歩く…歩く…なかなか事務所に戻れない…。
注意して周囲の景色を見てみると、知らない街を歩いている。
迷ったのか…。
向こうから歩いて来る女性に尋ねた。
「すいません、銀座はどちらの方へ行けばいいですか?」
「あ、この道を真っ直ぐに行けばいいです。」
教えられた道を真っ直ぐ歩く。
ひたすら歩く。
しかし何処まで行っても知らない街のままだ。
商店街のような場所も通った。
来る時に、こんな場所を通ったか…?
早く帰らなければならないのに…気持ちが焦った。
線路が見えた。
電車が走っている。
でも、見たことのない電車…。
ここ…どこなんだろ…。
中年のサラリーマン風の男性が2人、私の側にいた。
「すいません、ここはどこですか?」
「○○だよ。」
聞き取れない…。
多分、知らない街の名前を言っているのだろう…。
「あの、銀座へ行きたいんですけれど…。」
男性2人は一緒になって探してくれた。
その内に、片方の男性が笑顔で走って来た。
「ほら、ここに駅があるよ。銀座線て書いてある。」
見ると、確かに銀座線と言う文字が見える。
そしてその下に【銀座方面⇒】と言う道案内の看板も掛けられていた。
どうしようか…。
銀座線に乗れば、確実に銀座へ着くけれど、道案内が出ているのだから、歩いてでも行ける距離だろう。
男性2人にお礼を言って、私は道案内の看板が示す矢印の方角へ歩き始めた。
歩く…歩く…まだ着かない…。
私は、何でさっき地下鉄に乗らなかったのか…と激しく後悔し始めた。
でもここまで来てしまったのだから、もう引き返せない。
歩く…歩く…。
やがて道が二股に分かれている場所に来た。
どっちの道へ行けばいいのだろう…。
女の人が歩いて来た。
「すいません、銀座へ行くのはどちらの道ですか?」
「こちらですよ。」
指された道を歩く…歩く…まだ帰れない…。
それでも黙々と歩いていると、途中に何故か母が立っていた。
「お前、何しているの?」
「会社へ戻りたいんだけど、道に迷ったみたい。」
「じゃあ、お母さんも一緒に探してあげるから。」
母と2人で再びその道を歩き始めた。
暫くすると、マリオンが見えてきた。
もうすぐそこだ!やっと帰れる!
「もうマリオンが見えたから、お母さん帰っていいよ。」
「一人で大丈夫?」
「大丈夫だよ~(苦笑)」
心配する母を半ば振り切るようにして、私は一人マリオンに向かって歩き始めた。
腕時計を見ると、ちょうど午後の3時だ。
2時間以上も歩いていたのか…。
新しい職場なのに、初日から2時間も遅刻するなんて…。
何て弁解したらいいんだよ…。
歩く…歩く…。
でもすぐ着くはずなのに…まだ着かないの?
私は不思議に思い、ふと辺りを見上げるて見る。
すると…すぐそこにあったはずのマリオンがまた遠くなっているではないか!
!?
茫然と立ち尽くす私の頭の中に、突然いつもお世話になっているご婦人の泣き顔が浮かび上がってきた。
誰かと話をしているようだ。
「こゆびちゃんね、今日職場で倒れて…。暫く昏睡状態だったんだけど…。午後3時に亡くなったのよ…。」
………。
あぁ…私…死んだのか…。
いつまで経っても帰れないわけだよ…。
なかなか帰れない理由がわかって、私は安堵と妙に落ち着いた気持ちでそこに立っていた。
振り返ると、マリオンはさらに小さくなっていた…。
と…ここで目が覚めました。これは今日の未明に私が見た夢…。もう鮮明に覚えています!夢だとわかった時は、ほっとしましたねぇ…。
実は、私達など未だかつて取ったこともない程の長期休暇を取り、さんざん遊びまくった挙句に、その不摂生がたたり体調を崩し、入院した野郎がいるのでございます。
はい…大社長です。
“遊ぶんだったら、自分の体調を考慮しながら遊べよーーっ!”と腹立だしさもありまして、皆で「社長が死んだら、新しい仕事を見つけなきゃね~`▽´」なんて、話しておりました…。
人が死ぬなんて、滅相もないことを口にするものだから、自分が死んだ夢なんて見るんだよっ!
大社長様、すいませ~ん m_ _m m_ _m m_ _m
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私の机の周りには何人かの新しい同僚が座っている。
それぞれ自分の担当の仕事に没頭しているようで、立ったり移動したり…それなりに活気がある。
12時になった。お昼の時間だ。
私は一人事務所を出て、適当なランチ場所を探す。
外に出る。
ここは…銀座なのか…。
喫茶店に入り、昼食を済ませ、事務所に帰る。
歩く…歩く…なかなか事務所に戻れない…。
注意して周囲の景色を見てみると、知らない街を歩いている。
迷ったのか…。
向こうから歩いて来る女性に尋ねた。
「すいません、銀座はどちらの方へ行けばいいですか?」
「あ、この道を真っ直ぐに行けばいいです。」
教えられた道を真っ直ぐ歩く。
ひたすら歩く。
しかし何処まで行っても知らない街のままだ。
商店街のような場所も通った。
来る時に、こんな場所を通ったか…?
早く帰らなければならないのに…気持ちが焦った。
線路が見えた。
電車が走っている。
でも、見たことのない電車…。
ここ…どこなんだろ…。
中年のサラリーマン風の男性が2人、私の側にいた。
「すいません、ここはどこですか?」
「○○だよ。」
聞き取れない…。
多分、知らない街の名前を言っているのだろう…。
「あの、銀座へ行きたいんですけれど…。」
男性2人は一緒になって探してくれた。
その内に、片方の男性が笑顔で走って来た。
「ほら、ここに駅があるよ。銀座線て書いてある。」
見ると、確かに銀座線と言う文字が見える。
そしてその下に【銀座方面⇒】と言う道案内の看板も掛けられていた。
どうしようか…。
銀座線に乗れば、確実に銀座へ着くけれど、道案内が出ているのだから、歩いてでも行ける距離だろう。
男性2人にお礼を言って、私は道案内の看板が示す矢印の方角へ歩き始めた。
歩く…歩く…まだ着かない…。
私は、何でさっき地下鉄に乗らなかったのか…と激しく後悔し始めた。
でもここまで来てしまったのだから、もう引き返せない。
歩く…歩く…。
やがて道が二股に分かれている場所に来た。
どっちの道へ行けばいいのだろう…。
女の人が歩いて来た。
「すいません、銀座へ行くのはどちらの道ですか?」
「こちらですよ。」
指された道を歩く…歩く…まだ帰れない…。
それでも黙々と歩いていると、途中に何故か母が立っていた。
「お前、何しているの?」
「会社へ戻りたいんだけど、道に迷ったみたい。」
「じゃあ、お母さんも一緒に探してあげるから。」
母と2人で再びその道を歩き始めた。
暫くすると、マリオンが見えてきた。
もうすぐそこだ!やっと帰れる!
「もうマリオンが見えたから、お母さん帰っていいよ。」
「一人で大丈夫?」
「大丈夫だよ~(苦笑)」
心配する母を半ば振り切るようにして、私は一人マリオンに向かって歩き始めた。
腕時計を見ると、ちょうど午後の3時だ。
2時間以上も歩いていたのか…。
新しい職場なのに、初日から2時間も遅刻するなんて…。
何て弁解したらいいんだよ…。
歩く…歩く…。
でもすぐ着くはずなのに…まだ着かないの?
私は不思議に思い、ふと辺りを見上げるて見る。
すると…すぐそこにあったはずのマリオンがまた遠くなっているではないか!
!?
茫然と立ち尽くす私の頭の中に、突然いつもお世話になっているご婦人の泣き顔が浮かび上がってきた。
誰かと話をしているようだ。
「こゆびちゃんね、今日職場で倒れて…。暫く昏睡状態だったんだけど…。午後3時に亡くなったのよ…。」
………。
あぁ…私…死んだのか…。
いつまで経っても帰れないわけだよ…。
なかなか帰れない理由がわかって、私は安堵と妙に落ち着いた気持ちでそこに立っていた。
振り返ると、マリオンはさらに小さくなっていた…。
と…ここで目が覚めました。これは今日の未明に私が見た夢…。もう鮮明に覚えています!夢だとわかった時は、ほっとしましたねぇ…。
実は、私達など未だかつて取ったこともない程の長期休暇を取り、さんざん遊びまくった挙句に、その不摂生がたたり体調を崩し、入院した野郎がいるのでございます。
はい…大社長です。
“遊ぶんだったら、自分の体調を考慮しながら遊べよーーっ!”と腹立だしさもありまして、皆で「社長が死んだら、新しい仕事を見つけなきゃね~`▽´」なんて、話しておりました…。
人が死ぬなんて、滅相もないことを口にするものだから、自分が死んだ夢なんて見るんだよっ!
大社長様、すいませ~ん m_ _m m_ _m m_ _m
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